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イヴァン・リー・ジャンマンオック、初長編で観客賞3冠

『イバンリ・ジャンマンオッ』の公開と観客賞3冠、イ・ユジン監督初長編の持つ意味を紐解いた。

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イヴァン・リー・ジャンマンオック、初長編で観客賞3冠

映画『イバンリ・ジャンマノク』は、小さな農村で繰り広げられる村長の選挙をクィア・コメディとして描き出した作品だ。6月10日に劇場公開されてまず目に飛び込んでくるのは、題材の珍しさよりも、その態度の明るさである。中年レズビアンのマノクが故郷のイバンリに戻り、前夫の妨害に立ち向かいながら自ら村長選挙に乗り出す物語だが、映画は偏見や嫌悪を告発することに長く留まることなく、マノクが人々を説得し、笑わせ、再び立ち上がらせる過程を追っていく。

本作はイ・ユジン監督の初長編である。デビュー作が公開前にブチョン国際ファンタスティック映画祭のコリアン・ファンタスティック観客賞、ナムド映画祭シーズン2の光陽ナムド長編コンペティション観客賞、トロント・リル・アジアン国際映画祭の観客賞を受賞したことは、軽視できない。賞の名前よりも重要なのは、観客賞が繰り返されたという事実だ。映画祭審査員の選択だけでなく、先に見た観客たちがこの映画のリズムと登場人物に反応したことを意味するからだ。

笑いから始まり、応援として残る映画

『イバンリ・ジャンマノク』の公式紹介では、マノクはソウルで思うようにいかず、故郷に戻ってきた人物として描かれている。再起を夢見るものの、村長として居座る前夫が道を阻み、結局マノクは堪えきれずに選挙戦へと飛び込む。ここまでの展開だけを見れば、葛藤の構造は鮮明だ。しかし、映画の色合いは復讐劇というよりも、村の騒動劇に近い。

予告編や紹介文で繰り返される言葉は「明朗さ」だ。この表現が単なる宣伝文句に留まらない理由は、マノクの戦いが自己証明の中に閉じ込められないからだ。マノクは自分を理解させるために、ただ憤りを吐き出すだけではない。時には飄々と、時には図々しいほどにたくましく、村人たちの心を揺さぶる。だからこそ、映画が投げかける問いも重く閉ざされることはない。誰かを心配するということが、本当にその人の味方になることなのか、応援が必要な瞬間に私たちはどれほど頻繁に怯えてしまうのか、と問いかける。

初長編の力は「観客賞」で先に確認された

イ・ユジン監督は、短編作品においてクィアの叙事や社会的マイノリティの物語を扱ってきた演出家だ。『イバンリ・ジャンマノク』はその関心を長編の呼吸へと広げた最初の成果物である。長編デビュー作が陥りがちな罠は、言いたいことをすべて吐き出しすぎて映画のテンポが重くなってしまうことにある。本作は逆に、言葉の妙とシチュエーション・コメディを前面に出すことで、観客が先に登場人物の方へと歩み寄れるようにしている。

ブチョン、ナムド、トロント・リル・アジアンで獲得した観客賞は、それゆえに意味が大きい。これら3つの映画祭は規模も性格も異なるが、共通して本作を見た観客たちが選択した。特に海外のクィア映画祭やアジア映画祭への招待へと続く流れは、『イバンリ・ジャンマノク』が韓国の地域共同体の物語として出発しながらも、普遍的な応援物語として読み解ける余地があることを示している。村の選挙というローカルな出来事が、自らの人生を突き進む一人の人間の物語へと拡張される瞬間、言語と地域の壁は思ったよりも低くなる。

ヤン・マルボクを軸に据えた選択

俳優ヤン・マルボクが演じるマノクは、この映画の主軸である。マノクは単にたくましい人物としてだけ描かれると、容易に平面的なキャラクターになりかねない。しかし、この役には生活の疲労、長く耐え抜いてきた者の要領、傷をジョークに変える力が必要とされる。ヤン・マルボクのキャスティングは、その点で説得力を生んでいる。ソン・ジェユン、パク・ワンギュ、キム・ジョンヨン、セクジャへと続く俳優陣は、マノク一人だけが浮く構図ではなく、村全体が少しずつ揺れ動くアンサンブルを支えている。

公式上映情報に記された上映時間は108分、観覧等級は12歳以上観覧可能だ。題材だけを見て難解だったり暗かったりすると予想した観客にとって、この二つの情報は非常に実用的だ。映画は「クィア」という言葉に馴染みのない観客に対しても、登場人物の言葉と行動を先に見せることで、心理的なハードルを下げている。専門用語よりも状況が先行し、説明よりも人物の勢いが先にやってくる。

独立映画が広がっていく方式

『イバンリ・ジャンマノク』が喜ばしい理由は、単に良い意味を持つ映画だからではない。メッセージが明確な映画が観客に届くためには、正しいことを言うだけでは不十分だ。観客がついていける顔と、笑えるシーン、次のシーンを気になる力が必要である。この映画はその条件をコメディの側に見出している。重いテーマを軽く消費することなく、観客に絶えず息をつく隙を与えている。

公開後の次の確認ポイントは、長期上映と観客との対話(GV)の反応だ。インディスペースでは6月18日にインディトークが予定されており、作品別の上映スケジュールも続いている。独立映画の興行は、初週末の数字だけで説明することは難しい。観客と会う場がどれほど続くか、見た人が再び他の観客を連れてくるかどうかが、より長く残る指標となる。『イバンリ・ジャンマノク』は、すでに映画祭の観客賞によってその可能性を一度証明した。あとは劇場での観客を前に、その笑いがどれほど遠くまで届くかである。

By 차도윤 · 韓国語の原文をもとに編集した記事です。 · 韓国語版を読む ↗
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