チャン・ギハ、8年ぶりのフルアルバム『粉々』…映像を先に作った「ビデオミュージック」方式
歌手のチャン・ギハが、8年ぶりに発表したフルアルバム『粉々』の制作過程において、映像を先に制作してから音楽を乗せるという実験的な手法を用いたことを明かした。

歌手のチャン・ギハが8年ぶりに披露したフルアルバムの制作方式が、既存の文法を脱却した実験的な試みであったことが明らかになった。彼は最近、KBS「The Seasons S9」に出演し、新譜『粉々』に込められた独特な作業過程と音楽的価値観を語った。
「これが歌なのか」というコメントに安堵…チャン・ギハならではの色を守り抜く
チャン・ギハは今回の新曲「君か僕か僕か僕か」を紹介し、デビュー当時から絶えず聞かされてきた反応について言及した。彼は他の番組でアカペラで「君か僕か僕か僕か」を歌った映像の最初のコメントに、「これが歌なのか」という反応が付いたことを思い出した。チャン・ギハは「デビュー時からずっと聞いている言葉だ」とし、むしろそのような反応がなければ、自分があまりにも既成概念に囚われすぎているのではないかと心配になることもあると語った。彼は該当するコメントに触れ、むしろ安堵したという心境を伝え、自分ならではの音楽的な色を維持していることを示唆した。

この日のステージでチャン・ギハは、前作EPアルバムの収録曲「うらやましくない」と、今回のフルアルバムのタイトル曲「君か僕か僕か僕か」を相次いで披露した。特に「君か僕か僕か僕か」のステージでは、観客が自然と立ち上がってしまうほどの吸引力を見せた。
映画音楽の作業経験が生んだ「ビデオミュージック」…30分の無声映画と結合
今回のアルバムの最大の特徴は、音楽ではなく映像を先に制作した後に音楽を乗せるという逆転の発想による作業方式だ。チャン・ギハは「通常、ミュージックビデオは一曲を作って映像に合わせるものだが、今回は30分少しの無声映画を先に作り、その映画に音楽を乗せていく方式で9曲を完成させた」と説明した。
このような破格の試みは、最近彼が経験した映画音楽の作業に由来している。チャン・ギハは「映画『密輸 1970』と『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』の音楽監督作業をしながら、二度の地獄訓練のようなハードトレーニングを経た」とし、「その経験を自分の作業に活かそうという考えが浮かんだ」と明らかにした。彼は音楽と映像の前後関係が逆転した今回の成果物を、「ミュージックビデオ」ではなく「ビデオミュージック」と定義した。
白いギハと黒いギハの衝突…無声映画で具現化された叙事詩
チャン・ギハが自ら主人公を演じた今回のビデオミュージックの内容は、善と悪、あるいは日常の変化を扱う。映像の中には「白いギハ」と「黒いギハ」が登場する。白いギハは平穏な日常を生きる人物として、黒いギハは、その日常を変化させ、壊していく存在として描写される。
該当する映像は、台詞や現場の音が全くない無声映画形式で制作された。チャン・ギハは「すべての映像の音は、ただ音楽のみで表現される」と説明し、映像と音楽が途切れることなく続く構造を強調した。彼は今回の作業について「大変なことだとは分からずに取り掛かったが、実際にやってみると辛かった」と付け加え、今回の試みが大衆にうまく伝わることを願う気持ちを伝えた。
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