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インタビュー

「AIは正解を口に運んでくれる」…ク・ボングォン所長が語る「認知的アウトソーシング」の罠

生成AIの登場により、人間の思考プロセスを代行する「認知的アウトソーシング」が加速し、人間の判断力や思考能力が退化する懸念が生じている。ク・ボングォン所長は、AI時代に生き残るためには、AIの出力を検証する「識別能力」や、変化に適応する「学習能力」といったソフトスキルが不可欠であると指摘した。

「AIは正解を口に運んでくれる」…ク・ボングォン所長が語る「認知的アウトソーシング」の罠
二人の人物が向かい合って対話をしている。(写真=T Times TV YouTube動画キャプチャ)

人工知能(AI)が修学能力テストの全科目満点を取り、数十年間解けなかった数学の難問を解決する時代がやってきた。正解を見つける速度と正確度において人間がAIを凌駕できない状況が到来し、既存の教育方式と「学び」の意味に対する根本的な疑問が提起されている。最近、Astraが修学能力テストの満点を記録し、90年間解けなかった数学の難問を解決したことで、ホ・ジュンヒ教授を含むフィールズ賞受賞者たちが「これ以上数学教育に(AIを)使ってはならない」と集団声明を発表するほど、教育現場への衝撃は実質的なものとなっている。

T Times TVが伝えたク・ボングォン所長(著書『学びの未来』著者)のインタビューには、AI時代に人間が直面している学習の危機と新しい突破口が込められている。ク所長は、生成AIの登場が単なる道具の発展を超え、人間の思考プロセスを代行する「認知的アウトソーシング」を加速させていると診断した。これは、かつてマーシャル・マクルーハンがメディアを「人間の感覚の拡張」と定義したものとは性質が異なる。眼鏡が目の延長であり、服が皮膚の延長であるように道具が能力を伸長させるのではなく、AIは人間の判断と思考機能そのものを代替し、退化させる可能性があるという懸念が出ているためだ。

「結果物だけが滑らかなAI…流暢性の罠に陥るな」

ク所長は、生成AIが過去の検索技術やコンピュータ技術とは次元の異なる問題を引き起こしていると指摘した。過去のインターネット検索時代には、膨大な情報の中から何を読み、何を信頼すべきかを人間が直接「選別」し「判断」する過程が必須であった。検索結果のリストの中から何を取り入れるかを決定する、高度な判断作用が必要だったからだ。しかし、生成AIはユーザーが悩む必要がないように、完璧で滑らかな結果物を即座に「口に運んでくれる」という点が異なる。

「生成AIは質問に対して、登場確率が最も高い言語を組み合わせて見せる」とし、「文章が誰よりも綺麗で流暢であるため、人間はこれを批判なしに受け入れてしまう『流暢性の罠』に陥りやすい」とク所長は警告した。人工知能が思考のプロセスを代行することで、人間の判断力と思考能力が退化し得るという懸念だ。これはニコラス・カーが著書『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』を通じて、Googleが人間を愚かにしていると警告したことと脈を同じくするが、AIはその程度がはるかに深刻であるというのがク所長の説明だ。

特にク所長は、既存の教育システムの崩壊に言及した。過去には学習の過程(勉強)と結果(成績)が密接に繋がっていた。試験準備のために単語を覚え、公式を習得する過程自体が学習の一部だったからだ。しかし、AIを活用すれば過程なしでも完璧な結果物を作り出すことができるため、結果物だけで学習者を評価する既存の方式は不公平にならざるを得ないという。ク所長は「もはや『粘り強さ』で一生懸命勉強すればよいという伝統的な学習法は、もはや通用しない」と指摘した。

企業が求める人材の条件、知識よりも「識別能力」と「学習能力」

では、AIと競争しなければならない人間は何を準備すべきか。ク所長は、AIと知識対決を展開することは無意味であると言い切った。企業が新入社員を採用する際、もはやExcelやインターネットの活用能力のような「ハードスキル」に埋没しないという点を強調した。すべての会社員にとって、AIはすでに基本として備わっている道具だからだ。企業は今や、AIと競争する人ではなく、AIを最も賢明に扱い、協和できる人を探している。

ク所長は、未来の企業が要求する核心的な能力として「ソフトスキル」を挙げた。彼は特に「識別能力」と「判断力」を強調した。AIが出した結果物が事実であるか、論理的に妥当であるかを検証できる「監視官」の役割が、専門家の核心的な競争力になるという説明だ。

「専門家とは、自身の固有の経験に基づき『これは少しおかしいのではないか?』と感じる直感を働かせることができる人のことだ」とし、「AIの結果物をそのまま使う人ではなく、自ら判断し検証し、総合的に思考する能力を備えた人が生き残るだろう」と述べた。つまり、AIの結果物を監視する「監視官」の能力こそが専門性であるということだ。

また、変化する環境に素早く適応する「柔軟な態度」と「学習能力」も、必須のソフトスキルとして言及された。どのような課題が与えられるか分からない不確実な未来の状況において、どのような問題が登場しても最も一生懸命に学んで解決しようとする主導的な態度が、最も強力な武器になるという。ク所長は「どのような状況でも学び、問題解決に主導的に取り組もうとすることが、学びの本質であり未来である」と強調した。

AI、学習の障壁を下げる「個人向けカスタマイズ・パートナー」になり得る

AIが人間の思考を退化させるという悲観論に対し、ク所長は異なる観点を提示した。AIがむしろ学習の参入障壁を下げてくれる「強力な助力者」になり得るという展望だ。過去にはソクラテスの時代の文字の発明のように、新しい道具が登場するたびに知識の形態は変化してきた。文字が知識を大衆化し、コンピュータが新しい学習法を作ったように、生成AIもまた新しい学習法を要求している。

過去には特定の科目の基礎知識がなければ次の段階へ進めない「参入障壁」が存在した。数学や物理など、特定の分野を早期に諦める人々が生じた理由でもあった。しかし、ク所長は「生成AIは個人の不足している部分を埋めてくれる、自分だけのための学習道具である」と評価した。AIを通じて不足している基礎を補完し、本質にアプローチできる道が開かれたということだ。

「基礎が不足していて本質にアプローチできなかった学習者にとって、AIは素晴らしいパートナーになり得る」とし、「AIを活用して自ら不足している部分を補いながら問題解決能力を養うならば、むしろ過去よりも広い範囲の学習が可能になるだろう」と付け加えた。結局、AI時代の学びは、AIにすべてを任せる「認知的アウトソーシング」に留まるのではなく、AIを道具として使い、人間の判断力と総合的思考力を拡張する方向へと進まなければならないという提言である。

出典:元の動画(YouTube)

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ハ
ハン・ギョンス
トレンド経済新聞 · 記者

トレンド経済新聞で経済を中心に取材し、企業ニュース・金融の記事も執筆しています。

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