相場予測より「崩れない仕組みを」 パク・ソヨン理事が語る投資原則とケリー基準
Shinyoung Securitiesのパク・ソヨン理事は、著書『徹底的にお金を学ぶ』をもとに、相場の予測よりも、どのような状況でも生き残れる原則と仕組みが資産管理の要だと強調した。クロード・シャノンとエドワード・ソープの事例を挙げ、賭ける比率とリスク管理の重要性を説明した。
Shinyoung Securitiesのパク・ソヨン理事は、著書『徹底的にお金を学ぶ』をもとに、市場の変動が大きくなる時期ほど、相場を当てようとするより、どのような状況でも崩れない原則と仕組みを築くことが資産管理の要だと強調した。現金を残し、ルールに従って資産配分を調整するなど、リスクを管理して生き残ることを、利益の追求より優先すべきだと述べた。
売却した自社株、価格回復まで約20年
市場予測の難しさを示す経験として、パク・ソヨン理事はアナリスト時代の自社株売却を振り返った。以前勤めていた証券会社から受け取った株を保有していたが、転職に伴い、コンプライアンス規定に従って処分する必要があったという。
全株を売却したのは、市場が高値を付けていた2007年9月。売却価格は1株3万5500ウォンだった。当時は売りたくなかったものの、規定に従って市場価格で手放した。その株価が回復したのは、約20年が過ぎた最近になってからだった。
パク・ソヨン理事は、この経験から市場を正確に予測することの難しさを説明した。短期的な見通しや値動きにこだわるより、何が起きても崩れない仕組みと原則を設計する方が重要だと語った。
クロード・シャノンに見る数学的な発想
投資原則を説明するために取り上げたのが、情報理論の父と呼ばれるクロード・シャノン(Claude Shannon)だ。あらゆる情報や事実を0と1の二進法で表現できるという理論を確立し、デジタル世界と人工知能の基礎を築いた人物として紹介した。
数学者であり物理学者でもあったクロード・シャノンは、独特な一面を持つことで知られ、ジャグリングや一輪車を楽しんでいた。それらは単なる遊びにとどまらず、数学や物理の計算を必要とする行為でもあったという。
例えば、一輪車に乗りながらジャグリングをする際に必要な速度や重さの感覚を、重力加速度と結び付けて数学的に計算していた。遊ぶように研究し、独創的なアイデアを生み出した人物として描かれた。
エドワード・ソープの事例とケリー基準
賭ける金額の大きさとリスク管理の重要性については、クロード・シャノンと同時代を生きた数学者エドワード・ソープ(Edward Thorp)の事例を挙げた。エドワード・ソープは、カジノのブラックジャックでカードカウンティングを使えばディーラーに勝てることを数学的に証明し、大きな注目を集めた人物だ。
この過程で鍵になるのは、勝率が高くても全財産を賭けず、適切な賭けの比率を決めることだ。これは、情報理論と数学的な確率に基づく「ケリー基準」につながる。
パク・ソヨン理事は、相場の予測に力を注ぐより、手元に現金を残してルールに沿った資産配分の調整を行うなど、危険を抑えながら生き残ることが、利益を上げることより先に来ると強調した。
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