救急車の逆走による事故、紛争調整委員会は車両側の過失を6割と判断
JTBC「ハン・ムンチョルのブラックボックスレビュー」にて、患者搬送のために逆走した救急車と、それを避けられなかった車両との事故における過失割合を巡り、激しい論争が巻き起こった。

患者搬送のために中央線を越えて逆走した救急車と、それを避けられなかった車両との事故を巡り、紛争調整委員会はドライブレコーダー車両側の過失を60%とする判断を下した。無過失を主張していた車両側に対し、救急車の逆走が法的に許容され得る点などが考慮された。
緊急事態において患者を搬送するために道路のルールを超えた救急車の行動が事故につながった場合、その責任は誰にあるのか。JTBC「ハン・ムンチョルのブラックボックスレビュー」第192回では、患者搬送のために逆走を強行した救急車と、それを避けられなかった車両との事故を取り上げ、過失割合を巡る熱い議論が交わされた。
「命のための逆走」か「避けられない危険」か
事故の状況は、緊急自動車の特殊性と道路交通法の許容範囲が衝突し、複雑な様相を呈した。映像の中で救急車は、患者搬送のために中央線を越えて逆走してきた。道路交通法上、緊急自動車は必要な場合に中央線を越えたり左側通行をしたりすることが許容されているが、今回の事故は救急車がトラックを避ける過程で、右折していた車両の方へ急激に方向を変えたことで発生した。

出演者の間でも意見は真っ向から分かれた。救急車の緊急性を考慮すべきだとする立場と、緊急自動車であっても他の命を脅かすような危険な走行は避けるべきだとする意見が対立した。ある出演者は「命を救うための緊急車が、道路上の他の命を脅かしてはならない」と述べ、救急車が徐行して安全を確保すべきだったとの惜別の意を表した。一方で、救急車の立場に共感し、「緊急事態に救急車はどう走るべきなのか」と緊急性を優先する反応も続いた。
視聴者投票の結果は「半々」、予想外の拮抗した対立
事故の過失を判断する過程において、視聴者の反応はさらに驚くべきものだった。放送中に行われた視聴者投票の結果、救急車とドライブレコーダー車両の過失割合について、意見はほぼ半分に分かれる形となった。特に、ドライブレコーダー車両の過失の方が大きいとする意見が45%に達したことは、現場の出演者たちにも少なからぬ衝撃を与えた。
ドライブレコーダー車両の運転者は、救急車の存在を認識しており、避けるために十分なアクションを取ったと主張した。しかし、一部の視聴者は、救急車のサイレンを聞いて視界が確保できた際に、一時停止するか注意を払うべきであったと指摘し、車両の対応が不十分であったとの意見を出した。
紛争調整委員会の結果は「6対4」、不服を訴えるドライブレコーダー車両
事故後に進められた紛争調整委員会の結果は、ドライブレコーダー車両の運転者の予想とは大きく異なっていた。ドライブレコーダー車両側は無過失を主張して不服を訴えていたが、実際の紛争調整委員会では、ドライブレコーダー車両の過失を60%と判断した。つまり、救急車の過失よりもドライブレコーダー車両の過失の方が高く設定されたのである。
これは、緊急自動車の逆走が法的に許容され得る点と、事故当時、車両が救急車を認識しながらも十分な停止空間を確保できなかったという判断が作用したものと解釈される。救急車の逆走が避けられない状況であったとしても、道路上の他の車両との衝突の可能性を最小限に抑えなければならないという責任論が、過失算定に影響を与えたものと見られる。
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